うぃるうぃるー

片手でルービックキューブを解きます。

BLD初心者が大会で成功させる(かもしれない)話

こんにちは。うぃるうぃるです。

1/20に大田BLD2024新春があその大会に向けた練習の日記をつけようと思います。

Day◯、と数字を振っていますが、これは実際にBLDの練習をした日にだけ書いているので、実際の日付も記載しておきます。

BLDの教養がない人間が書いている記事なので、間違った情報を書いている可能性があります!

 

Day0 (現状報告)

基準面は白上緑手前です。スクランブルの時と同じですね。3BLDとエッジBLDは成功したことがなく、コーナーBLDは4、5回成功したことがあります。

何回かまっさんのBLD動画で挑戦していますが、途中で心が折れて諦めたまま放置しています。

ナンバリングもこの動画で紹介されていた1面につきひらがな1行をふるナンバリングを使っています。これはまだ覚えていました。

場所法やレターペア、オーディオペアの仕組みは知っていますが使うことは出来ません。

Day1 (12/9)

この日にうえしゅうさんと会う用事があり、ついでにBLDのことも色々教えてもらいました。

パリティのことをまったく理解していなかったので、手順(r2UM2U'r2みたいなやつ?)や交換分析のことを教えてもらいました。交換分析をするつもりです。また、M列手順も全て忘れていたので覚え直し、中でもFUとBDは望月シンジさんのS列を使う手順に乗り換えました。インターチェンジやインサートの意味もよくわかってなかったですが、上記のS列手順を具体例として理解することができました。レターペアやストーリー法の具体例も色々聞けて非常に参考になりました。

U'(セットアップ)

R' F' R (インサート)

S (インターチェンジ)

R' F R(逆インサート)

S' (逆インターチェンジ)

U (逆セットアップ)

ということは

U' [R U R' ,S] ?

Day2 (12/10)

大田BLD2024新春に申し込みました。3BLD、MBLD、クロックに申し込みました。

MBLDは2つ、クロックはflip(3BLDが安定しそうなら7simul)でやる予定です。

この写真大きすぎるんですがどうやって小さくするのでしょうか…あとで小さくします



パリティについて理解したので、ついに3BLDに挑戦できます。

すぐに初めてのソルブに挑戦しましたが、エッジを覚えてる間にコーナーの記憶が飛びました…9分かけてルービックキューブを眺めただけの人になりました。

そんな中2試技目で神スクランブルを引きました。コーナーがほぼ揃っています。
B2 D2 B' R2 D' R U F2 R2 U2 D2 F' B2 L2 B D2 F U2 F2 D Rw Uw

youtu.be

まあ、揃いませんでした。現実そんなに甘くないですね…

場所を作りました。毎日通っている自分の大学を場所にして、10プレイス作っています。この時点ではコーナーは前半5プレイス、エッジは後半5プレイスに置くつもりです。

1.神楽坂(坂)
2.3号館(のピロティ)
3.9号館(の窓口)
4.7号館(生協)
5.1号館(図書館)

6.道(長い公道)
7.11号館(地下)
8.5号館(ガラス越しに見える)
9.観光の専門学校(石畳)
10.10号館(給湯器)

Day3 (12/13)

hinemosに登録しようとしたところ、もうしてありました。いつやったのか全然覚えてないです…レターペアを全て決めるのは骨が折れるので、うえしゅうさんのレターペア表を見せてもらい、自分に馴染みのない単語はやりやすい単語に変えるつもりです。

プレイスから次のプレイスに行くのに実際に歩いているくらいの時間がかかっちゃいます。走るように意識します!

M列手順はもう完璧になりました。あとは偶奇だけ間違えないようにするのと、毎回インターチェンジ…とか考えないようにすればいけるような気がします!

4回コーナーBLDをやってみました。2回揃いました。まだナンバリングとパーツが直接結びついてなく、分析のたびに少し考えてしまいます。パーツを見るだけでパッと文字が浮かぶようにしたいです。

 

Day4 (12/14)

今日もコーナーBLDをしました。3点交換が残ってたり2COが残ってるDNFはまだ多いですが、エッジまで崩れてしまっているDNFは全然出なくなりました。セットアップ、逆セットアップが安定してきました。

 

そんな中、22秒が出ました!

4文字1ループなので完全に運ゲーですが、PBが出る喜びはやる気に直結するのでとても良いです。

COはUD面の色の位置を覚えて揃えていますが、実際の3BLDでエッジも同時に覚えないといけないので、文字に変換して覚えるように変えていきたいです。CO手順は向き間違えたり手順間違えたりしそうなので使ってないです。

この日は結局コーナーBLDは7回やりました。やはり開眼より体力の消耗が激しいです。

また、エッジを目で開けてM2法の手順で10回くらい揃えました。

L、R面にある時に手順を少し考えてしまうので、これも慣れていきたいです。

 

Day5 (1/4)

あけましておめでとうございます!すっかりBLDのことを忘れていました。こんな人間が果たして20文字も覚えていられるのでしょうか。ですが、今日はもう眠いので明日から頑張ろうと思います!

 

Day6(1/5)

しばらく何もやっていませんでしたが、だいたいのことは覚えていました。パリティ手順を忘れてしまったので、交換分析で対応しようと思います。

うえしゅうさんと会う予定があったので、記憶の練習に付き合ってもらいました。声に出して分析をして、一緒にレターペアやストーリーを作ってもらう方法です。コーナーBLDをこの方法で行い、結構高い頻度で揃いました!逆セットアップでよく崩していましたが、その弱点はほぼ克服しました。

Day7(1/6)

 目隠しを買い忘れていました。うえしゅうさんにおすすめのアイマスクを聞きました。下にリンクを貼っておきます。このアイマスクか、何かのアニメキャラのアイマスクのどちらかを買う予定です。

noddonがしやすいアイマスクのリンク(Am◯zonに飛びます)

与野に行きました。記憶さえちゃんとできればコーナーは安定してそろえられそうです。COは文字にしてEOは指で押さえて覚えることにしました。

エッジの練習も再開しました。実行は安定してきたので、記憶を頑張ります。

交換分析は絶対忘れる!!ということでパリティ手順をもう一度教えてもらいました。速い方とLSEみたいなものがあったので、LSEの方を選びました。覚えやすくて助かります。

 

Day8(1/12)

大会の日程を確認したところ、来週らしいですね!!2、3週間後だと思ってたのでめちゃくちゃ焦りました。それだけでなく、大学の期末試験期間のど真ん中に大会がありました!3BLDが本命だったのですが、clock本命に路線変更しました。解法は単発WRと同じFlipです!

 

Day9(1/14)

もう一週間を切っているので、とりあえずアイマスクを購入しました。

追記:上記の文を打ってからAmazonで購入しようとしましたが、PayPayにお金をチャージし忘れたので、明日コンビニでチャージして買おうと思います!

 

Day10(1/15)

PayPayに1000円チャージしてアイマスクを買おうとしましたが、送料も合わせると1000円では足りなかったので買えませんでした。明日さらにチャージして買おうと思います。primeに加入していると思ってましたが、どうやらprime videoだけのプランだったらしいです。

ロゴ無しのキューブも2つ用意しないといけないですね。明日選びます!

 

Day11(1/16)

今日は寒くて家から出られなかったので、コンビニに行くのは明日になりました!しかもアイマスクだけではなく、耳栓かイヤーマフも買おうとしていたのでそもそも1000円じゃ足りなかったですね!!!明日から期末試験が始まります!気合を入れて頑張ろうと思います!!

Amazon初心者なのですが、当日まで3日もあるので流石に届きますよね…?

 

Day12(1/17)

アイマスク買いました!!!届け!!!!

 

Day13(1/19)

アイマスクが届きました!間に合ってよかった。使用キューブはWRM2019とGTS3Mにしました。


Day14(1/20)

さあ、大会本番です!

期末の勉強もする予定なので、教科書を持っていきます!

 

MBLD 0/2

本当に何も揃ってないです!御殿場さんにジャッジをして頂きましたが、「惜しくもなかった」との事です。2個とも基準面から変わってますね!

 

3BLD

さっきのMBLDは僕の人生で2回目と3回目の3BLDなので、ここからが本番です!

前日にnoddonをかなり練習していたので、試技前にも練習していたところ、ジャッジの方がプラカードを最初から掲げて待っててくれました。ごめんなさい、noddonするのは7分後です…

 

(僕の中で)手順を全て回し切った瞬間に肩を叩かれました。写真すら撮り忘れましたが、結果は1×です。

 

この後、はま寿司に行って100回出場記念動画を撮ったり寿司を食べたりしました。動画を撮ってる時にタイミングが悪く寿司が来てしまったので、仕方なく途中から僕のカメラは寿司を撮っています。美味しそうですね。

https://x.com/cubingshrimp/status/1748664365644231140?s=46&t=yIKaAdVhk2oh4MqLAMnJEw

 

3/14追記

ついにエッジBLD揃いました!2個反転、1個揃ってるラキスクでしたが、成功は成功です!これでついに3bldに挑戦できます!M列手順はもう忘れないと思います。どちらかというとUFとDBの方が不安ですね。次の3bld大会までには3bld成功させたいです。ではまた!

 

すべての面は片手で回せる おまけ

 


 この記事は Speedcubing Advent Calendar 2023 13日目の記事のおまけです。 

筆者の知る全ての指使いをまとめたところ長くなってしまったので、ブログ本編とは別のブログとして書いたものとなります。

 

 

基本的な指使い

 では、それぞれの面の回し方を列挙していきます。知っている全ての指使いを書いているので、あまり良くないものも含まれています。実際にキューブを回してみながら回しやすいと感じる指使いを選んでみてください。

 

R面の指使い

・R(小指or薬指)

 小指または薬指をF面まで引っ張ってきて、FRDを奥に押すように回します。1番オーソドックスな回し方です。この時、指を根元から曲げて動かす人と全ての関節を少しずつ曲げて回す人がいますが、筆者は曲げて回しています。

・R(小指or薬指プッシュ)

 小指または薬指でDRFをプッシュする回し方です。ですがプッシュするよりも、DRFのRF側の辺を斜め上に弾くように回すとやりやすいです。

・R(持ち替え+U)

 Rはz' Uと回すことができます。初心者の方は小指で回すのがきついのでこの回し方をしていることが多いです。大変ですが、頑張って小指で回しましょう。

・R(人差し指プッシュ)

 人差し指でUBRを下に押し下げるように回します。使いません。

・R(机)

 D面またはB面を机に付けたまま手首を捻って回します。

・R'(小指or薬指)

 B面から引っ張ってくるように回す、一番オーソドックスな回し方です。

・R'(小指or薬指プッシュ)

 DBRを上に押し込むように回します。F面まで小指が届かない人はこれを使っている印象があります。

・R'(机)

 F面またはD面を机に当てて手首を捻って回します。

・R'(人差し指プッシュ)

 FURに人差し指を当て、下に押し下げるように回します。

・R2(ダブルトリガー)

 小指→薬指の順で回します。小指を曲げると一緒に薬指が曲がるので、その勢いを利用しています。薬指→小指の順で回す人もいます。

・R2(小指or薬指はらいR2)

 小指または薬指でRするとDFRに指が来るので、そのままプッシュします。薬指でも同じことができます。

・R2(小指or薬指はらいR2 )

 小指または薬指でR'するとDBRに指が来るので、そのままプッシュします。薬指でも同じことができます。

・R2(机 R2 or R'2)

 F面を机につけて手首を180度返すように回します。同様に、B面を机につけて手首を180度返すように回すとR'2になります。前後のRやR'によって二つを使い分けます。

・r r' r2

 r系の回転は、B面センターをホールドしている中指をBLエッジにずらすことで、全てR系の回転と同じように回すことが出来ます。

U面の指使い

・U(はじき)

 人差し指をF面まで引っ張ってきて、爪を当てるようにFULを押します。中指でも同じことができますが、ほとんど使いません。

・U(プッシュ)

 人差し指でLUBを押し込んで回します。

・U'(引き込み)

 人差し指でB面から手前に引っ張ってくる、普通のU'です。

・U'(プッシュ)

 人差し指でUFLを押し込むように回します。ですが、この指使いをした後には人差し指が伸び切ってしまい、つながりが悪くなってしまいます。そのため、UFLのULの辺に人差し指をひっかけ、右手前、下向きにはじくように回すことでつながりを良くしています。この感覚は、はらいU2でも使えます。

U2(はらいU2orはらいU'2)

 人差し指1本でU2を一気に回しきってしまう指使いをはらいU2といいます。筆者は中指をホールドに使っているのでダブルトリガーが使えず、U2では全てはらいU2を使っています。

U2(ダブルトリガー)

人差し指と中指でダブルトリガーをします。中指が離れてしまうので、中指ホールドをしている人にはあまりおすすめしません。

・u u' u2

中指のホールドを離し、薬指でBDLをホールドし中指をBLエッジに引っ掛けて回します。u'はLBエッジをプッシュします。u2は人差し指→中指でダブルトリガーを回します。

 

F面の指使い

・F(親指)

 人差し指でU面のB列とS列の間をおさえて、ホームホールドの親指でF面を押し上げます。真上に上げるのではなく、奥側の斜め上に押すと回しやすいです。

 FBLのFD側の辺に親指を引っ掛けて回す方法もありますが、これは回す前に親指の位置を変える必要があるので前者を使用しています。

・F(人差し指)

 人差し指でLFUをプッシュして回します。D面のS列に小指を添えると回しやすいです。

・F'(ミハエルトリガー)

 人差し指でUFLを押し下げる回し方です。このとき、B面のセンターから中指が離れてしまいやすいですが、ホールドが不安定になるので離さない方がいいです。ミハエルトリガーの名前は、Michał Pleskowiczから来ています。

・F'(親指)

 親指でUFLを押し下げるように回します。これも親指のホールドが崩れてしまうのであまりおすすめしません。

・F2(親指)

 親指でFを回す勢いでFUR まで回し、F2します。ソルブでは意味がありませんが、FURにきた親指でさらにF2を回し、F∞を回すことができます。

・f(プッシュ)

 人差し指でLUエッジとLUFの間をプッシュします。小指はD面のB列に添えています。

・f'(ミハエルトリガー)

ミハエルトリガーのようにULエッジとUFLの間を押して回します。

・f2(はらいf2 or はらいf'2)

人差し指をDBに当て、URに来るまで押し込んでf2を回します。また、RUに人差し指を引っ掛けてf'を回して、そのままミハエルトリガーをすることでf'2を回します。

 

B面の指使い

・B(ミハエルトリガー)

 これをミハエルトリガーと呼ぶかどうかはわかりませんが、ミハエルトリガーのようにUBLを押し下げます。中指がB面のセンターからずれていると、回す時ホールドがずれてしまうので、センターの真ん中を押さえるように意識すると回しやすいです。

・B( f+持ち替え)

人差し指でLUエッジとLUFの間をプッシュして、f z'またはz' fと回します。

・B'( f+持ち替え)

ミハエルトリガーのようにfを回しz持ち変えします。

・B'(薬指or小指)

人差し指をUFエッジに当て、小指または薬指をRBDを左に真っすぐ力を加え手回します。この時、人差し指は当てるだけで一切力を加えません。

・B'(プッシュ)

人差し指でLUBを押し込み回す方法です。小指をD面のS列上に添えて、中指をB面センターの真ん中に当てることで回しやすくなります。

・b b' b2

 b b' b2は、B面の指使いが一通り使えます。ですが、bとF z' 、b'とF' zは同じなので、わざわざbを回す意味もbを使う手順もありません。

 

L面の指使い

・L(人差し指)

 z持ち替えせず、BULに人差し指を当て、手前に引っぱる回し方です。小指と薬指でBDエッジを挟むようにホールドしています。

・L(持ち替え+U)

z持ち替えしてUを回します。

・L'(人差し指)

 z持ち替えをせずに、UBLの人差し指を当てて真下に押し下げます。小指と薬指でBDエッジを挟むようにホールドしています。

・L'(持ち替え+U')

z持ち替えしてU'を回します。

・L2(はらいL2 or はらいL'2)

UBLに指を当て、L'2の向きに回します。ほんの少しだけzに傾けると回しやすいです。

DBLに指を当て、L2の向きに回すこともできます。

・L2(持ち替え+U2)

z' U2と回します。

 

M列の指使い

DRエッジを机に付けるという表現がありますが、下の写真のような状態を指します。

(DRエッジを付けている写真)

 

・M(小指or薬指)

 親指でFLエッジ、中指でBLエッジを押さえ、DRエッジを机につけ、小指をF面まで引っ張ってきてFDを奥に押し込んで回します。

・M(人差し指)

 DRエッジを机につけ、BUエッジを手前に引き込みます。

・M'(小指or薬指)

 DRエッジを机に付けて回します。小指でも薬指でも回せますが、筆者は普段薬指で回しています。

・M'(F面を机につける)

 FRエッジを机につけ、上を向いているBUエッジを押してM'を回します。ノムノムがHパームで使っている指使いです。rouxでは、判断に使う部分が見えなくなってしまうので使用しません。

youtu.be

 

・M'(机なし1)

 薬指でM'をすると同時に、小指をF面まで引きFDRに当てることでR面が回るのを防ぎます。

・M'(机なし2)

 F面に手のひらが当たるようにキューブを握り、小指や薬指でM'を回します。

 jack caiがYouTubeに投稿していたものです。

youtu.be

 

・M2(ダブルトリガー)

 DRエッジを机につけ、小指→薬指の順でダブルトリガーを回します。薬指→小指派の人もいます。

・M2(はらいM2)

 DRエッジを机に付け、BUエッジに人差し指を当てFDまで引っ張ってきます。

S列の指使い

・S(人差し指プッシュ)

 人差し指でLUエッジを押し込みます。人差し指を限界まで曲げた状態でLUエッジに近づけて、人差し指を伸ばすと回しやすくなります。

・S(小指or薬指)

 小指または薬指をRBエッジに引っ掛けて、指を真横にスライドさせるように回します。

・S(f+F')

 プッシュSも小指Sも難しい人は2手に分けて回すことができます。f F' でも F' fでも大丈夫です。

・S'(人差し指)

 人差し指でミハエルトリガーのようにULエッジを押して回します。親指のホールドの力を弱めることでf'と使い分けることができます。

 

E列の指使い

 OHでE列を使うのはOH BLDerか Ishaan Method の使い手くらいでしょう。ですが一応回すことができるので紹介します。E列手順一つも覚えてないので暇つぶしにしか使わないです

 

・E(中指)

 人差し指をLUBに当てたまま、中指でBLエッジを引っ張ります。

・E'(中指プッシュ)

 人差し指をBULに当てたまま、中指でLBエッジをプッシュします。

・E'(親指)

 親指でFLエッジを押し込むように回します。

 

 

指使いの組み合わせや応用

 

同時回し

 これらの指使いは、複数のものを同時に行うことができます。2手を1手のように回すことで、1手分の時間を短縮できます。

・M'+R'

 F面を机につけて、M'を回すのと同時に机R'を回します。

・B2(人差し指+薬指or人差し指+小指)

 人差し指でf'を回すのと同時に小指または薬指でB'を回し、z持ち替えをします。

・S'+F

 人差し指でS'を回すのと同時に親指でFを回します。

 

指使いの使い分け

 指使いは、その時の指の位置で使い分けることで、指の位置をホームホールドに戻す時間を削って短縮できます。組み合わせは非常に沢山あるので、実際に使用しているものを紹介します。

スレッジハンマー

R' F R F'のことを指します。2手目のFで親指がF面の上にきてしまいますが、あえてホームホールドに戻さず、人差し指でR F'を一気に回してします。

youtu.be

・U'+F'

 U'を回す時、UBLのULの辺に引っ掛けて回すと、人差し指がUFLに来るので、そのままミハエルトリガーに繋げることができます。

・L +U'

 人差し指でLを回すと、人差し指がUFLに来ます。U'を回す時、ホームホールドに戻さず、プッシュU'を回して繋がりを良くすることが出来ます。

・R2 or R'2

 Pi OLLやのOLLでは、R2が連続して出てきます。両手では手首をひねることでR2 R'2 R2 R'2と交互に回すことができますが、片手では全てR2 ダブルトリガーを連続して使います。また、F2LでR'R'となることが読めたら、R2を回します。

・はらいU2 or はらいU'2

 基本的にはU2は全てU'2と回しています。ですが、すぐ後にU2をまた回す場合は、1回目で手前に来た指をキープして、2回目のU2U2の向きで回します。

・はらいU2+M

 最後の2手がU2 Mであったとき、はらいU2U2の向きで回すと人差し指がBUの位置にくるので、そのまま上から引っ張ってくるようにMを回します。

・はらいU2+はらいM2

 はらいU2+Mと同じように、はらいU2でBUに来た人差し指を手前に引っ張ってきてM2を回します。回したあとは人差し指がFDに来ますが、さらにはらいU2に繋げることができて、M2 U2 M2 U2などの手順に使えます。

 

 

片手が速い海外の選手が投稿しているfingertricksの動画です。参考にどうぞ。

[Antonio Kam] OH fingertricks 

OH Turning - BASIC and ADVANCED Fingertrick Tutorial

すべての面は片手で回せる

 

この記事は Speedcubing Advent Calendar 2023 13日目の記事となります。

 昨日の記事はチュウポンさんの「Second Block の先読み」、明日の記事ははいれすさんの「メガPLL全攻略RTA 」です。

 

 

はじめに

 はじめまして、うぃるうぃると申します。3×3片手をメイン競技としていて、rouxを使っています。1年と4か月前に片手用の解法としてrouxを学び始めました。(今のセッションの最初のソルブは2022/08/05でした) PBは 1/5/12/100=6.96/9.43/10.31/11.30 です。

 OHは両手よりも指が5本少ないので、できる事が制限されてしまいます。今までもその差を補うために様々な工夫がされてきました。筆者は特に指使いのバリエーションに着目し研究しました。

 本記事では使用者が少ないが有用である指使いやその使用例を紹介します。片手競技は手が大きい方が有利とされていますが、そこまで大きくない方でも回すコツを知ることで多くの指使いを身につけることが出来ます。

 

 

片手のホールド

 OHを始める際に、右手で回すか左手で回すかという2択があります。小指の筋肉は左右差がないのでどちらでもかまいません。ですが、左手で始めることをおすすめします。

 右利きの場合、両手ではRUFを多く回す右手主体の手順が多いです。また、OHを左手で回す場合もRUFの方が回しやすいので、パーツの動きを両手と合わせることが出来ます。仮に右手で回してしまうと左右対称になってしまいます。また、ネットに出回っている手順やexample動画の多くが左手用のものなので、これも左右対称に変換しないといけません。

 逆に、デメリットはこれくらいしかないので、気にならない方は本当にどちらでも大丈夫です。また、このブログでも左手で回す時のものを書いているので、右手を使っている方は読み替えてください。

 

 片手の指使いのバリエーションは、ホールドに大きく依存します。例えば中指でホールドしているとU2ダブルトリガーは使えません。

 

正面から見た図

 

B面から見た図

 

D面から見た図

 

 親指でF面の左下、中指でB面のセンターを押さえて、小指にD面を乗せて支えています。D面のうち、S列とD列の間にいます。

 

 ソルブ中に指の位置がズレる事もありますが、基本的にはこの位置に指を置いています。これはキーボードのホームポジションのようなものなので、このブログではホームホールドと呼びます。

 

はらいU2

 はらいU2とはU2を人差し指一本で回す指使いです。はらいU2は英語でeidoと言いますが、特にU2beido、U'2をfeidoと言います。基本的にはfeidoを使いますが、U2 M' U2のようにU2が連続する場合には、feido M' beidoと回します。

例: r U r' U2(beido) R U2(feido) R' U2(beido) r U' r'  ドットPiOLL

youtu.be

 U R UやU' R U'のような、U2の間にR、R'を挟み込んでいる時は、はらいU2のように回すことができます。

例:R U R' U R U2 R' (sune)

youtu.be

L、L'

 従来のOHではL面を回す時はz持ち替えを使って、z' U またはz' U'と回していました。ですが持ち替えをせずに回すことができます。ホームグリップのままUBLに指を当て、下向きに力を加えます。多くの場合、中指か親指にL面が引っかかってしまい回せないと思いますが、ホールドしている指を立てて回すことで避けられます。中指は基本的にセンターを押さえたまま回します。

 L U'と回す時には、U'をプッシュで回すことでさらに繋がりが良くなります。

例:R' U2(feido) R U R' U2(feido) L U'(プッシュ) R U L'     Jaパーム

youtu.be

S 、B'、B2

 小指をRDエッジに当て、真横にスライドさせるように回します。筆者は小指で回していますが、薬指で回す人もいます。

例1:S R' U' R U R U R U' R' S' (4flipのOLL)

例2:S R U R' U' R' F R f'(P shape OLL)

youtu.be

 Sと同じように小指をRBDに当て、横にスライドさせることでB'を回すことができます。

f'ミハエルトリガーとこの小指B'を組み合わせることで、B2を回すことができます。

youtu.be

先日の謎ツイートもこれで意味がわかると思います。

 

B

 Bはz' fと回すこともできますが、筆者はプッシュが苦手なのでBをミハエルトリガーのように回しています。小指をD面のS列に添えるように当てて、UBLを押し下げるように回します。中指のホールドが強すぎると上手く回りません。ミハエルトリガーでF'を回す時の親指のホールドの感覚で押さえると回しやすくなります。cfopのクロスやrouxのFBを揃える時に多用しています。

例1:A permのAUF

例2:rouxメソッドのFB

youtu.be

R'+M'

 手順でR' M'が出てきた時、r' R2のように回すことが多いです。ですが、FRエッジを机に付けたまま手首を捻ってR'を回し、それと同時に薬指でM'を回すことで1手のように回せます。

例1:(M' R')U' R U' R' U2 R U' M (lightning shape OLL)

例2:r' U2 R U (R' M')U' R U r' U r (line shape OLL)

youtu.be

 

 

 

あとがき

今回のブログでは、難しいが有用である指使いについて書いています。ですが、片手の指使いは基礎的なものでも上級者の中で意見が分かれることが多いです。

そこで、このブログと一緒に基本的な指使いやマイナーであまり使われない指使いも含めて筆者の知る全ての指使いをまとめたも書きました。合わせてお読みください。

すべての面は片手で回せる おまけ

もちろんroux

この記事は、FMC Advent Calendar 2023の12日目の記事となります。

 昨日の記事はshota君の「HTRの墓」、明日の記事は鉄cuberさんの「 DRできたらいいな(2) 」です。

 

 

初めまして。うぃるうぃるです。rouxer見習いです。

 先月の11/26に綾瀬FMCがありました。実は僕もその大会に向けてDR、HTR、FRをコソ練して学ぼうとしていた時期がありました。premoveやNISSをうえしゅうさんに教えてもらいましたが、1時間もせずに心が折れてしまいました。と言うわけで僕の作戦は「rouxメソッドでいっぱい解いて短い手数を探す」です。ほとんどBBですね。

 rouxはM列がずっとフリーなので、Rとrの使い分けが容易でたくさん分岐を作れます。しかし、LSEではM列を多用してしまうため手数が長くなります。気合いで短いLSEを探していきます!

 この戦法でオフ会で単発31手を2回、綾瀬では単発33手、平均35.67手の記録を残すことができました。単発sub40できたらいいなくらいの気持ちで挑んだので、かなり満足のいく結果でした。

 実際の試技では、とりあえず一つ予備の解法を書いておき(45〜48手くらい)、白FBから揃えていきます。今回は実際に1時間試技をして、何を考えながら書いたのか振り返って行こうと思います。この時は「まあ38手くらいかな」なんて考えてました

 

 

スクランブル

R' U' F D B' U' L U B' R U' L2 F2 U2 R2 D' R2 L2 U' L2 B2 F D R' U' F

 

回答: L' D2 L B U B' D' L' F' L B2 L' B L' B' F' D' B D B D' B' D B D' B' D L B D' B' D B D B' L' D B' F L' B' F U' F2 B2 D' B2 F2 U2 F' B L2 F' B  (54手???)

 

 結論から言うと、何も見つかりませんでした。散々な結果です。ほとんどのスクランブルではバーがあるので、そこからFBを探しています。ですが、バーは全然ないし、いいFBは一切見つからないしskipは起きないしで、意気消沈しながら1時間M列を回し続けました。公式mean35手は夢だったんでしょうか?

 


もうただのroux example solveになってしまったので、持ち替えて普通に解説します。

 

y' B' D2 B R U R' D' B'// FB(白緑)

 緑センターと緑橙エッジがくっついていたので、B' D2 R U R' D'で2×2×1を作りました。その途中でペアができるようにBを挟んでいます。余談ですが、この解法のように赤緑エッジをDLにEOが間違った状態で置いておく手法はよく使います。

 

r U R2 U' R U' R' r' U' R// SS (second square、SBの2×2のことです)

 r U R2でDRエッジを入れ、F2LのようにIT化します。EOが間違っているのでcfopなら持ち替えやBが必要ですがrouxだとrUgenで揃えられます。

 

U R U' R' U R U' R' //SP (second pair、F2L#4のことです)

 F2Lのように揃えます。センターの向きが合うように最後のR'をr'にすることもあります。

 

U F R U' R' U R U R' F'//CMLL 

 有名なOLLCP手順です。逆手順のF R U' R' U' R U R' F'は使用者が多いと思います。裏でセクシームーブ→スレッジハンマーでも揃えられます。

 

U M' U' M' U' M2 U' M2 U2 M U2 M//LSE 

 good arrowからL4Eです。最後の3-cycleはインサートが使えたら回避できたのでしょうか?ちゃんとFMC勉強して出直します。

 

 

あとがき

 こんなはずじゃなかった。何も見つからなくて、最後の20分くらいはずっと顔面蒼白でしたし、時間に追われてLSEで手数をたくさん稼いでしまいました。rouxFMCの悪いところが出ています。今回の試技がかなり酷かったですが、rouxFMCの真髄はこんなものではないです。運が良かった公式PRやしんゆりでの試技は解説するやる気があるので書くつもりです。(いつやるかは未定ですが…)

LSEまとめ

皆さん、LSEは好きですか?好きですよね。LSEとはRouxメソッドの1番最後のステップのことで、Last Six Edgesの略です。rouxと聞いてM列を連続で回すのを思い浮かべる人も多いくらい、この解法の顔であり、醍醐味とも言えるステップです。

rouxメソッドの解説動画やブログはは既に複数あります。なので今回はそれらにあまり載っていない情報をメインに扱っていきます!

筆者はrouxを片手の解放として使っています。そのため、指使いや手順が両手では少しやりにくい部分があります。ご容赦ください。

また、手元にキューブを用意して実際に回しながら読み進めると、理解がより深まるでしょう。このブログのスクランブルは黄U 青Fに持ち替えて回してください。白以外の色をD面にしてFBを揃えている方はその色をD面にスクランブルをして、文章内の白をその色に置き換えながら読んでください。

 

LSEは視覚的に手順を覚えるのが良いので、説明が抽象的になってます。ごめんなさい。



目次

  1. rouxメソッドとは? 
  2. EOLR
  3. LSEの先読み
  4. ドット、ドット回避(センター交換、センター交換回避)
  5. LRを入れる向きの選択



 

rouxメソッドとは?

本ブログは、rouxメソッドでキューブが解けてrouxの基礎知識がある人が読むことを前提として、初歩的な用語の説明を端折っています。

そもそもrouxメソッドの流れを知らなかったりrouxで解くことができない方は、鉄cuberさんが出しているこの動画を見ましょう。

 

 

EOLR

EOLRとはその名前の通り、EOを揃えるのと同時にLRをD面に入れてしまう方法です。EOLRは、タニシさんが日本語で良いブログを書いているのでそちらを参考にしてください。

EOLR入門

EOLR リンク集

 

ですが、これらのEOLRではMisoriented centerという技術を使用しています。どうしてもMisoriented centerを使いたくない人は、手数が増えてしまいますがKianのEOLR tutorialで学びましょう。

Misoriented centerの解説はこちらからどうぞ。(タニシさんのブログに飛びます)

 

さらに、EOを揃えながらLRをD面に入れずに直接正しい位置へ揃えてしまうことをEOLRbといいます。EOLRの最後の一手にキャンセルを入れるものがほとんどですが、EOが揃っている状態からD面に入れずに直接LRを揃えるものもEOLRbと呼びます。実は、MU genのUパームもEOが揃っているEOLRbとして解釈することができます。

 

EOが揃っているEOLRbの例

スクランブル:M U2 M U' M U2 M'

解法:M U2 M'

何故EOLR“b”と呼ぶのかと疑問に思う人も多いでしょう。先程も名前が挙がりましたが、カナダの有名なRouxerであるKian Mansourというキューバーがいます。その人は自身のブログでRouxの各ステップに数字を順に振っています。LSEは最後の工程なのでステップ4となりますが、LSEはさらにEO、LR、L4Eの3つのステップで構成されているのでそれらを4a、4b、4cと呼んでいます。EOLRは、4aと4bの途中までにあたります。EOLRbは、EOLRに加えて4bの最後までをカバーしているために、まとめてEOLRbと呼ばれるようになりました。

EOLRbはフィンランドのViljo Eloがまとめ動画をYouTubeにあげています。

EOLRやEOLRbは、cfopで言うところのXcrossのようなもので毎回使う必要はなく、簡単なものから使うのが良いでしょう。

 

 

LSEの先読み

EOLRやEOLRbを回した後は、残りの4エッジを揃えます。この4エッジはLast 4 Edges の頭文字からL4Eと呼びます。

上級者は、この時点ではもう既に残り全てを読み切っています。筆者は1部のパターンでしか完読みが出来ないので、まだ修行が足りていないですね。とはいえ、読むのが難しいのは最後の1、2手であり、それ以前は簡単に先読みすることができるのでその方法を解説します。

LSEは大きく分けて、3-cycle並行交換の2種類に分類され、順に説明します。

 

並行交換の先読み

並行交換は、LRがD面にある状態で、先読みをしてからM2します。この時はFUステッカーとF面のセンターを見て判断します。並行交換は、筆者も最初の2手しか先読みが出来なくて、そこから先は回しながら毎回判断しています。どうやるのか知っている方は教えてください。

1.FUとF面センターが同色の時

2つのステッカーが同色の時は、M2してからコーナーを正しい向きにAUFします。

2.FUとF面センターが対面色の時

2つのステッカーが対面色の時は、M2してからコーナーを正しい向きとは逆向きにAUFします。

 

 

3-cycleの先読み

3-cycle先読み方法は様々なものがありますが、ここでは筆者が使っているDFDBBUという先読み方法を使います。

DFDB

DFDBは、FUステッカーとF面のセンター、UFとUR、ULを見て判断する先読み方法です。

まずは、FUとF面センターが同色と対面色のどちらかを判断します。

1.同色のとき

2つのステッカーが同色の時は、UFのステッカーを見ます。その色を覚えたままM2を回して、URまたはULにあるその色がUFに来るようにAUFします。

次に、U面のM列上にある3つのステッカーのうち、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回し、U2をします。その後は、毎回見て判断して回します。2、3手しか残っていないので簡単に読めると思います。太字の部分は、これから何回も出てきます。今のうちにこの流れを覚えてしまいましょう。

2.対面色のとき

2つのステッカーが対面色のときは、UFの色を覚えてからM2をして、コーナーが揃うようにAUFします。覚えた色がURまたはULにあるので、AUFする時にどこに移動するかを見ます。

2a.覚えた色が手前(UF)に移動する時

UFに移動する時は、1.同色の時 と同じようにU面のM列上にある3つのステッカーのうち、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回し、U2をします。その後は、毎回見て判断して回します。

2b.覚えた色が奥(UB)に移動する時

UBに移動する時はM2 U2と回します。その後は毎回判断して回します。

 

BU

BUは、LRをD面に入れ、M2をした状態で判断します。

M2した後に、コーナーをAUFする際ににBUに移動するステッカー、FDとFセンターの3つを見て判断します。BUに移動するステッカーと呼ぶのは長いので、これを以後BUと呼びます。混同しないよう気をつけてください。

BUとFDが同色か対面色かを判断します。

 

1.BU、FDが対面色の時

2つのステッカーが対面色の時は、コーナーをAUFして、U面のM列上にある3つのステッカーのうち、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回し、U2をします。その後は、毎回見て判断して回します。

 

2.BU、FDが同色の時

2つのステッカーが同色の時は、さらにF面のセンターと比べます。

2a.2つのステッカーとセンターが同色の時

3つ全て同色の時は、コーナーを正しい向きとは逆向きにAUFをします。F面に同じ色が三つ重なっている状態です。そして、U面のM列上にある3つのステッカーのうち、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回し、U2をします。その後は、毎回見て判断して回します。

2b.2つのステッカーとセンターが対面色の時

センターだけ対面色の時は、コーナーを正しくAUFしてM2 U2します。その後は、毎回見て判断して回します。

 

 

EOが正しいEOLRbでの先読み

EOが合っているEOLRb と、曖昧な表現ですが、実際には大きく分けて2パターンに分類され、どちらも通常の先読み方法を少し応用して使えます。上記のものとほとんど同じなので、内容が同じ部分は省略します。

まずは、片方のLRがDFに入っているEOLRbか、DBに片方のLRが入っているEOLRbのどちらであるかを判断します。次にもう一方のLRが同色のコーナーに挟まれているか、対面色のコーナーに挟まれているかで判断して、4パターンに分類されます。

 

スクランブル:M U2 M U' M U2 M

U面にあるLRエッジは黄オレンジエッジです。オレンジコーナーに挟まれているので、この場合はDBに入っている同色のケースとなります。

並行交換

1.DBに入ってて同色の時

FDステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、M' U2 M'と回します。あとは通常の先読みと同じです。

2.DBに入ってて対面色の時

FDステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、M U2 M'と回します。あとは通常の先読みと同じです。

3.DFに入ってて同色の時

FUステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、M U2 M と回します。あとは通常の先読みと同じです。

4.DFに入ってて対面色の時

FUステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、M' U2 Mと回します。あとは通常の先読みと同じです。

 

3-cycle

1.DBに入ってて同色の時

FDステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、UBを見てからM' U2 M'と回します。このあとはUFを全てUBに置き換えて手順を回します。

2.DBに入ってて対面色の時

FDステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、UBを見てからM U2 M'と回します。あとはDFDBと同じです。

3.DFに入ってて同色の時

FUステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、UFを見てからM U2 M と回します。あとはDFDBと同じです。

4.DFに入ってて対面色の時

FUステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、UFを見てからM' U2 Mと回します。ですが、このあとはUFを全てUBに置き換えて手順を回します。

 

2、4パターン目の説明は特にわかりにくいにくいので、example  solveでより詳しく説明しています。そちらも合わせてご覧ください。

 

 

並行交換、DFDBとBUやEOLRbへの応用を解説してきましたが、これらの先読み方法は全てMisoriented centerでも使うことができます。

 

 

LSE先読みのexample solve

さて、ここまで長々と説明してきましたが文面だけだとかなり理解しにくいと思います。実際にキューブを見て判断してみましょう。

Example solve 1

スクランブル:U2 M2 U M2

解法:M2 U' M2 U2

U面の白エッジの位置関係を見てください。対面にあったり、白エッジがひとつもU面になかったりしたら並行交換が来ます。

今回は白エッジが対面に配置されているので、M2すると並行交換になるケースです。

FUエッジとFセンターを見ます。FUは緑、Fセンターは青なので、対面色のケースです。

なので、コーナーを正しい向きとは逆向きにAUFします。(今回はU')

これらの情報より、 M2 U'と回したら並行交換がくる   ということが読めます。

そこから先は毎回見て判断しましょう。

 

Example solve 2

スクランブル:M U2 M' U' M2

解法: M2 U M U2 M'

U面の白エッジが隣接の位置関係にあるので、M2すると3-cycleになります。DFDBで先読みします。まずは、FUとF面のセンターを見ます。FUは緑、F面のセンターも緑なので同色です。UFのステッカーが黄色なので、M2した後は同じ黄色であるURを手前に移動させるようにAUFします(今回はU)。M2 Uと回すと、下の状態になります。

次に、U面のM列上の3つのステッカーを見て、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回しU2をします。

今回は、一つしかない色は白で、Mを回します。M U2と回すと、キューブはこのようになります。

見てわかると思いますが、M'を回すと揃います。

 

Example solve 3

同じスクランブルを、今度はBUを使って揃えていきます。

スクランブル:M U2 M' U' M2

解法: M2 U M U2 M'

BUは、ここからM2された状態で判断します。M2を回してください。

今、F面のコーナーは赤色です。コーナーを正しい位置に合わせようとする(今回はU')と、RUにある青黄エッジが後ろに移動するので、今回のBUはこの青黄エッジです。BUとFDはどちらも青なので、F面のセンターも見ます。これも青なので、2a.2つのステッカーとセンターが同色の時 のケースです。この時はコーナーを正しいAUFとは逆向きに回すので、Uをします。キューブはこの状態になっているはずです。

ここから先は、DFDBの時と全く同じなので省略します。

 

DFDBとBUは、着眼点は違いますが同じルートを通って揃えています。

筆者はこの二つの先読みを使い分けていますが、普段は比較的判断が楽であるDFDBで先読みをしています。

しかし、EOLRbをした時や、スキップが起こった時は、DFDBができなかった場合にBUで先読みをしています。

 

Example solve 4

スクランブル:M' U2 M U2 M' U' M2

解法:M2 U M U2 M' U2 M

Misoriented center揃えています。FUは白、F面のセンターは黄色なので、対面色です。なのでUFが青なのを見て、M2をしてからコーナーを合わせます。

青が手前に移動してきたので、M列上の3つのステッカーのうち、一つしかない緑を引き上げるようにMを回し、U2を回します。

残りは、M' U2 Mで揃います。

 

 

Example  solve 5

スクランブル:M2 U2 M U2 M' U' M U2 M'

解法:M U2 M' U M U2 M' U2 M2

EOLRbの、2.DBに入ってて対面色の時 のパターンです。FDは緑でFセンターも緑なので同色です。UFが黄色だと覚えておいてLRをM U2 M'と揃えます。

ここで、通常のDFDBでは覚えおいた黄色を手前に移動させますが、このケースでは奥に移動するようにUと回します。その後はDFDBと同じように、一つしかない黄色を持ち上げてU2と回します。

残りは、M' U2 M2で揃います。

 

 

ドット、ドット回避 (センター交換、センター交換回避)

L4Eでこんなパターンを引いて困ったことはありませんか?

このパターンは並行交換の一種ですが、特にセンター交換やドット(dots)と名前がついています。筆者はドットと呼んでいるのでこれ以降はそう呼びます。ドットは、以下の二つと、これらの逆手順が解くのが一般的です。

・M' U2 M2 U2 M' U2 M2 U2

U2 M' U2 M2 U2 M' U2 M2

WCA大会のルールでは、M列が一手ずれた状態でタイマーストップするとDNFになってしま

います。最後にM列を回すのはそのリスクが大きいので、一つ目の手順を使っています。

 

この他にも両手ではE列、片手ではS列を使う手順があります。

・E2 M E2 M'

・S2 M S2 M'

これも最後にM列を回すので使っていませんが、手数がかなり少なくなるので多くの人が使っています。

Misoriented centerでドットを引くとこの手順に一手キャンセルが入り、最後のM列を回す必要がなくなります!!そのため、Misoriented centerの時はこの手順を使っています。

スクランブル:U2 M2 U2 M' U2 M2 U2

解放:S2 M' S2

 

下のパターンは、ドットからM2を回した状態ですね。これはもうセンター交換とは呼べないです。ちゃんと名前があるなら知りたいです。

特に名前はないので、ドット+M2と呼んでいます。これもドットと同様に、4種類の手順(と、その逆手順)があります。

U2 M' U2 M2 U2 M' U2

・M' U2 M2 U2 M U2 M2 U2

・E2 M E2 M

・S2 M' S2 M'

筆者は一つ目を使っています。

 

これらのドットたちは少し前の段階で判断し、ドットが来るのを回避することができます。 ですが判断が面倒なので、最初は諦めてドットを回すのも手です。

 

ドット回避1

スクランブル:U M U2 M2 U2 M U2

解法:U2 M' U2 M2 U2 M' U'

M2するとドットが来ます。U2して青白のクロスエッジを入れて、緑白のクロスエッジを入れるように回しています。前後で対称なので、y2した状態で出てきてもほとんど同じ方法で解けます。

 

ドット回避2

スクランブル:U' M2 U2 M' U2 M

解法:M' U2 M U2 M2 U

片方のLRはもうD面にありますが、EOLRbを回すとドットが来ます。あえてEOLRbを回さず、M' U2 MでLRを入れると、とても簡単なL4Eになります。

下のケースは、M U2 M' U'で揃う1番簡単なEOLRbです。ドット回避2はこのケースがセンター交換された状態てす。

ドット回避2を裏から見るとこのようになります。上の手順と同じことを裏で回します。

解法:M U2 M' U2 M2 U

この判断ですが、FUとF面のセンターが対面色で、UFとUセンターが同色、の2点で判断しています。

 

ドット回避3

スクランブル:U' M2 U2 M' U2 M'

解法:M U2 M U2 M2 U

 

こちらも片方のLRがもうD面にありますが、EOLRbを回すとドットが来ます。こちらは、M U2 Mと回すと簡単なL4Eになります。このケースも、下のM' U2 M' U'で揃うEOLRbがセンター交換された状態と捉えられます。

ドット回避3を裏から見るとこのようになります。こちらも、ドット回避3を裏から回します。

解法:M' U2 M' U2 M2 U

このケースは、FUとF面のセンターが対面色で、UFとUセンターが対面色と判断します。

注意

ドット回避2とドット回避3の裏からの判断する時は、U面にあるLRをUBに移動させてから判断しましょう。

 

 

 

ドット回避456は、ドット回避123のドット+M2バージョンとなっています。そのため、ドット回避123とほとんど同じ解放になるので、細かい説明は省略します。

 

ドット回避4

スクランブル:M2 U' M U2 M2 U2 M U2

解法:U2 M' U2 M2 U2 M' U M2

LRが両方D面に入っていますが、このままM2するとドット+M2の形になってしまいます。

このケースは、U' M2と回すとZパームになります。Zパームにキャンセルが入った手順です。

 

ドット回避5

スクランブル:M2 U' M2 U2 M' U2 M

解法:M' U2 M U2 M2 U M2

ドット回避2のドット+M2バージョンです。手順もほとんど同じです。

 

ドット回避6

スクランブル:M2 U' M2 U2 M' U2 M'

解法:M U2 M U2 M2 U M2

ドット回避3のドット+M2バージョンです。手順もほとんど同じです。

 

 

ドット回避789は、ドット回避123のMisoriented centerバージョンです。こちらもほとんど同じです。

 

ドット回避7

スクランブル:U2 M2 U2 M U2 M2 U' M2

解法:M2 U' S2 M S2

並行交換が来ると見せかけてドットが来ます。M2 U'の前後でも真ん中でも、どこにドット手順を挟んでも揃いますが、前と真ん中に挟むと最後にM列が残るので最後に回します。

 

ドット回避8

スクランブル:M' U' M2 U2 M' U2 M

解法:M' U2 M U2 M2 U M

ドット回避2のmisoriented centerバージョンです。手順もほぼ同じです。

 

ドット回避9

スクランブル:M' U' M2 U2 M' U2 M'

解法:M U2 M U2 M2 U M

ドット回避3のmisoriented centerバージョンです。手順もほぼ同じです。

 

 

 

 

LRを入れる向きの選択

まずは、このスクランブル通りに混ぜてみてください。

スクランブル:U M2 U' M U2 M

CMLLを回したら、運が良くEOがスキップした状態です。

U面の2つの白エッジが対面に配置されているので、並行交換になることが読めます。片方のLRは入っているので、もう一方を M U2 M'と揃えてみます。

するとこのようになり、これはU' M2 U M' U2 M2 U2 Mで揃います。

 

ですが、このLRはM' U2 M'と揃えることもできます。

同じスクランブルでもう一度やってみましょう。

スクランブル:U M2 U' M U2 M

M' U2 M'と回すと、キューブは以下のようになります。

なんと、非常に簡単なケースになりました!U M2 U'で揃います!

解法1:M U2 M' U' M2 U M' U2 M2 U2 M

解法2:M' U2 M' U M2 U'

最初の一手が違うだけで、5手も短くなります。

 

LRが片方だけ入っていて、並行交換が来る時にこの短縮を狙えます。実は、ドット回避はこれと同じことをやっていました。本記事の例では垂直な並行交換を回避してスキップにしますが、実際はドット回避や垂直な並行交換を避けて、水平な並行交換やスキップにしています。

 

 

これらは全てU面の白エッジの位置、エッジとセンターの色の関係で判断します。U面にはセンターと同じ色の2〜3個のバーができています。そのバーが縦向き横向きかどうかとU面の白エッジの数の2点で判断して、4つのパターンに分類できます。

1.白エッジが2つあり、バーが縦向きの時

2.白エッジが2つあり、バーが横向きの時

3.白エッジが1つあり、バーが縦向きの時

4.白エッジが1つあり、バーが横向きの時

 

 

1、2のケースは白エッジがU面に二つあり、左の3手で揃うケースに持ち込みます。

3、4のケースは白エッジが一つしかないです。この場合は右のケースに持ち込んで揃えます。このケースは4手で揃います。

 


1.白エッジが2つあり、バーが縦
向きの時

スクランブル:U M2 U' M U2 M

解法:M' U2 M' U M2 U'

最初に書いたものと同じです。ドット回避1のケースと似ているので、M U2 M'と回したくなりますが、実は逆です。

バーが縦向きの時はD面のLRをU面に移動させるようにM列を動かしてU2、同じ方向にまたM列を動かす。と回すとLRが入ります。

 

2.白エッジが2つあり、バーが横向きの時

スクランブル:U' M2 U M' U2 M

解法:M' U2 M U' M2 U

これはスキップしそうな見た目をしていますね。素直にM' U2 Mと回すとスキップします。

バーが横向きの時はD面のLRがD面に残るようにM列を動かしてU2、さっきとは反対方向にM列を動かす。と回すとLRが入ります。

 

余談ですが、1、2のケースはUFUBのEOが揃っているEOLRbである、EOFBbと捉えることもできます。

UFUB,EOFB の解説はこちら(タニシさんのブログに飛びます)

 

3.白エッジが1つあり、バーが縦向きの時

スクランブル:M2 U' M2 U M' U2 M'

解法:M U2 M U' M2 U M2

Zパームを途中で回し間違えたような見た目をしています。バーが縦向きなのでD面のLRをU面に移動させるようにM列を動かしてU2、同じ方向にまたM列を動かす。と回すとLRが入ります。

 

 

4.白エッジが1つあり、バーが横向きの時

スクランブル:M2 U' M2 U M' U2 M

解法:M' U2 M U' M2 U M2

このケースもZパームのような見た目をしています。黄色のバーは縦にも横にもあります。この時はより長い横向きのバーで判断します。バーが横向きの時はD面のLRがD面に残るようにM列を動かしてU2、さっきとは反対方向にM列を動かす。と回すとLRが入ります。

 

 

もちろん、これらの4パターンがy2持ち替えされた状態でも同じことが言えます。

 

 

 

 

あとがき

かなり長いブログになってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。初めての解説ブログで力が入ってしまいました。

書き忘れたことや誤字脱字は気がついたら修正します。わからないことがあれば大会やオフ会などで聞いてください。できる限りはお答えします!

最近日本でもOH rouxが流行り始めています。LSEはM列を連続して回すために少し不安定になるので、手数はより少ないほうがいいです。このブログの内容をマスターしてrouxを楽しみましょう!!

綾瀬2023夏感想

綾瀬2023夏

綾瀬夏2023のブログを書くことにしました。何故か今になって綾瀬のブログが増えてきたので流行に乗っていこうと思います。

大会準備

僕は2023IDで、今回の綾瀬で5回目の大会になります。広島大会でたかとらさんと幸地さんに声をかけて頂いた時は、半年ほど練習してきたOHの記録を残せる喜びで舞い上がってました。実行委員長のたかとらさん、Delegateに就任した幸地さんの指示の元で、初めての実行委員としての仕事を進めていました。オフ会やtwitterで“OHの大会があったらうぃるうぃるがいい記録を出しそう”と話題に上がった時は、未yau知さんと面白がっていました。

 

初めての片手の大会ということもあり、YouTubeにcomp simを投稿していました。記録を毎回打ち込むのが面倒なので、普段はスマホのタイマーで計測をしています。そのため、スタックタイマーで解くと肩が少し上がって普段通りに回せなくなってしまいます。それを少しでも軽減するために始めました。毎日投稿するつもりでしたが、やり忘れる日もありました。

 

 

当時からNRを取りそうと言われていたとはいえ、広島大会の頃は ao100 14秒くらいの実力でした。ですが徐々に成長し続けて大会当日にはao100 12.04まで成長し、本当にNRが目標となっていました。

 

大会当日

今回もリアル予想をツイートしました。5もメガもカットオフ回避出来ますように、と願いが込められています。

実行委員なので、他の人たちよりも早い集合です。未yau知さんと合流して、一緒に会場に向かいました。会場について、本物のたかとらママ、たかとらパパとお会いできて感動していました。

去年の綾瀬秋には見学として行っていましたが、その時は綾瀬勤労会館がリニューアル工事中で別の会場だったので、youtubeで見たことある会場だ!と目を輝かせていました。

備品のペンが足りず、まっしゅさんがダッシュで買って来てくれたものを開封しました。まっしゅさんに顔を覚えて貰えていて嬉しかったです。

さらに、初心者レクチャーの競技者役として大勢に見られながら試技をしました。タイムを記入する前にタイマーをリセットするという凡ミスをしてめちゃくちゃ焦りました。

3×3予選

両手ではcfopを使っていて、それなりにいい記録を出したらRouxに乗り換えるつもりです。初大会の頃からずっっっと同じこと言ってますが… これでも僕は片手を始める前は3×3だけをやっていたので、自身のSCJ記録である 8.50/10.42 を目標に気合いを入れて挑みました。

1試技目に10.16が出て、単発PRを0.54秒更新しました。この調子なら平均10秒出せるぞ!やったぁ!とはしゃぎながら次の試技に挑みました。

終わりました

完全に緊張しきって13を3回連続で出して、「まあ今日は片手のために来てるし…」と言い訳をしながら予選を終えました。結果は34/87位、決勝進出ならずです。しかし決勝ボーダーが平均9.52だったので僕には相当厳しかったです。

単発の動画だけ投稿しました。

 

 

 

昼休憩は、朝コンビニで買っておいたおにぎりメロンパンを食べました。写真を撮り忘れて、慌てて撮った写真なのでメロンパンが開封済みです。メロンパンを食べてから片手の練習をしていたら時間経過により満腹になってしまい、みやちゃさんにおにぎりをあげました。嬉しそうなみやちゃさんが印象的でした。

shun君ともここで初対面でした。知らない子が爆速で片手をやっていたので、これは間違いないだろうと話しかけたらshun君本人でした。彼とはタイム帯が同じでyoutubeの動画をいつも見ていて僕が勝手にライバル視していたことを話すと、実は彼も同じように僕の動画を見ていたことが判明しました!しかもao5のPBが0.01秒差で負けていることを悔しがっていてました。解法が違うので技術的な会話はそこまでせず、片手対決をすることにしました。前から気になっていたqiyi m PROを借り、11秒を連発するshun君を前に怯えて19秒を連発して叩きのめされ、本番じゃなくてよかった〜などと冷や汗をかいていました。

 

メガミンクス予選

メガブームが来ていたこともあり、僕もメガを前から練習していました。ですが片手ばかりに気を取られていて、覚えたPLLはほとんど忘れた状態で挑みました。今大会はどの種目もカットオフを少し厳しめに設定していたので、カットオフを回避できるかどうかはほとんど運任せの状態でした。

 

1試技目 1:37.36   2試技目 1:32.54

カットオフです。このラウンドでは僕が一番最初に競技席を離れました。2試技目はF1-を回し違えて、それを直して大きくタイムロスしました。焦らずに回していたら平均記録も残せていたんだと思います。

全員の試技が終わってからWCA liveで順位を確認しました。31/31位、最下位です。これだけの人が参加しているのに、カットオフくらったのは僕だけです。まことさんもカットオフやばいかもなどと話していましたが普通に回避してました。記録の動画も投稿していないし写真も撮り忘れました。

 

片手予選

大本命です。ジャッジはsumさん、隣の席はramiさん、そのジャッジはあやねるさん、ということもあり、オフ会ムードで落ち着いた環境でした。

1試技目は first singleの記録になることをずっと考えてましたが、直前には完全に忘れて普通に13秒を出しました。

2試技目で10.05が出ました。NR5です。100人以上いたネメシスが、一気に4人にまで減りました。(実はふしみさんにピラ単発で勝っていたので3人だった)

しかし10.05が出たことによって気が抜けて 14、16を出してあとがない状態になってしまいました。

そんな状態で迎えた5試技目

M列DNFをやってしまった。

まあそうなりますよね。Mってどう考えても回せないです。上の動画でも各方向からから次々に「あーーーーーー!!」という声が聞こえてきます。10.05より盛り上がりました。

ノムノムも決勝でコーナーピボットでDNFを出していたので、OHにDNFはつきものなのかもしれません。

16の爆弾が爆発し、平均は14.88でした。現実はそう甘くないですよね。

とはいえ、first averageは日本1位、世界7位でした。このNRはしばらくは破られないと思います。(追記:チュウポンさんに一瞬で破られました。さすがです)

予選5位通過です。決勝ボーダーは17.68だったので余裕を持って決勝進出です。

僕の両手の単発PRは上記の10.16なので、両手のPRを片手で抜いてしまいました。両手も片手も真剣に解いてるのに片手の方が速いのは不思議でしょうがないです。

 

5×5予選

広島の帰りの新幹線で、キラタクにマンツーマンで5のセンターを教えて貰いました。その事を思い出しながら少しずつ練習して挑んでいます。

カットオフは2分で、こちらも切れるか切れないか危うい状態での挑戦でした。なんと、1試技目でいきなり1:57.72が出て、カットオフを回避しました!!!嬉しいです。5もメガも平均残らないのかと怯えていたので、本当に嬉しいです。そうして緊張が解けて、僕に取ってはかなり上振れな1:40秒台が3回も出ました。平均もsub1:50しました。人生PBです。今解いたら2分オーバーばっかり出るので、本番に強かったですね。

 

片手決勝

僕の今大会で唯一の決勝です。ノムノムがお手洗いに寄ってから行くと言うので、荷物を預かって競技席に座っていました。しばらく待っても僕以外だれも来ません。不安になって周りを見渡すと、のこりの11人は待機席に座っていました。完全に待機席の存在忘れていました。自分で気がつけて良かったです。恥をかかずに済んだ。

待機席から競技席に移動する時、Vlog風に動画を撮ろうかと思っていたのですが、5位通過でそれをやる気は起きず、断念しました。びわ湖でいい順位がとれたらリベンジしようと思います。

 

初めての決勝、NRを出すかもという期待の視線に完全に押し負け、緊張して手が全然動きませんでした。そんな中でのソルブでいいタイムが出るはずもなく、

 

1試技目  15.79

2試技目  17.15

3試技目  14.25

4試技目  12.46

 

緊張に叩きのめされました。もうダメです。

完全に諦めて最後の試技に挑みました。

9.62!!!!NR4!!!!

一番最初に来た感情は安堵でした。sub10を出した喜びよりも、やっとまともな記録を残すことができた安心感で力が抜けました。実行委員やったかいがありました。満足です。(実はCMLLスキップだし、EOLRbが判断簡単なやつで、L4Eも簡単な並行交換でした。)欲を言えば、最初の回し間違いがなかったら9秒前半が出ていたと思います。NRが出た時に見る、写真撮影とかもやりました。楽しかったです。やはりいい記録が出た時の歓声は素晴らしいものです。次はNR出したいですね。

この大会でsub10したのは僕だけでした。皆さんの印象に残ったなら幸いです。

予選の時点で片手単発の方が速かったのに、両手より先に単発sub10しました。僕の右手は何をするためにあるんでしょうか?

後で知ったのですが、NR3の記録と0.01秒差らしいです。大接戦です。

15秒をカウントしていたので平均は計算していませんでしたが、実は平均記録を14.17に更新していました。NR11です。惜しくも表彰台に登ることは出来ませんでした。古茂田くん優勝&平均NR2おめでとう。

僕がOH Rouxerで初のsub15ですが、sub15出来る実力者はもっと沢山いると思うので、びわ湖に期待です。

今回の大会では片手の動画をいかのおすしさんに撮って頂きました。後日その動画を見直したら後ろではしゃいでスキップをするまっしゅさんが写っていました。せっかくなのでGIFにしました。

 

 

片手以外では決勝進出出来なかったので、僕の大会はここで終わりです。1番最後にいい記録を出せて後味はかなりいいです。片手決勝の前に話しかけてくれた子がいて、その子と片手対決をしました。sub10を出して調子に乗っていましたが、実はその子はトリコンにもいるradoemon君で、対決中にsub10出された時にはビビりました。

大会前にやっていたリアル予想の結果ですが、いい意味でも悪い意味でも予想は外れました。両手単発より片手単発の方が速くなるのは読めてたらしいですね。

予想

3 10.71/11.96
5 1:58.13/2:13.41
メガ 1:21.74/1:29.55
片手1回戦10.27/13.42
片手決勝 11.57/12.10

結果

3 10.16/12.58
5 1:41.27/1:49.62
メガ 1:32.54/
片手1回戦 10.05/14.88
片手決勝9.62/14.17

 

今回は実行委員として、今までは見えなかった裏側を見ることが出来たので非常にいい経験となりました。機会があればまたやりたいですね。とはいえ僕がやった仕事はほんの一部で、ほとんど他の人達に任せっきりの状態でした。ありがとうございます。今回のスケジュールはかなり巻きで進められたので、かなり助かりました。

 

びわ湖には3、片手で出場します。いい記録が出せたらまだブログ書こうと思います。