うぃるうぃるー

片手でルービックキューブを解きます。

LSEまとめ

皆さん、LSEは好きですか?好きですよね。LSEとはRouxメソッドの1番最後のステップのことで、Last Six Edgesの略です。rouxと聞いてM列を連続で回すのを思い浮かべる人も多いくらい、この解法の顔であり、醍醐味とも言えるステップです。

rouxメソッドの解説動画やブログはは既に複数あります。なので今回はそれらにあまり載っていない情報をメインに扱っていきます!

筆者はrouxを片手の解放として使っています。そのため、指使いや手順が両手では少しやりにくい部分があります。ご容赦ください。

また、手元にキューブを用意して実際に回しながら読み進めると、理解がより深まるでしょう。このブログのスクランブルは黄U 青Fに持ち替えて回してください。白以外の色をD面にしてFBを揃えている方はその色をD面にスクランブルをして、文章内の白をその色に置き換えながら読んでください。

 

LSEは視覚的に手順を覚えるのが良いので、説明が抽象的になってます。ごめんなさい。



目次

  1. rouxメソッドとは? 
  2. EOLR
  3. LSEの先読み
  4. ドット、ドット回避(センター交換、センター交換回避)
  5. LRを入れる向きの選択



 

rouxメソッドとは?

本ブログは、rouxメソッドでキューブが解けてrouxの基礎知識がある人が読むことを前提として、初歩的な用語の説明を端折っています。

そもそもrouxメソッドの流れを知らなかったりrouxで解くことができない方は、鉄cuberさんが出しているこの動画を見ましょう。

 

 

EOLR

EOLRとはその名前の通り、EOを揃えるのと同時にLRをD面に入れてしまう方法です。EOLRは、タニシさんが日本語で良いブログを書いているのでそちらを参考にしてください。

EOLR入門

EOLR リンク集

 

ですが、これらのEOLRではMisoriented centerという技術を使用しています。どうしてもMisoriented centerを使いたくない人は、手数が増えてしまいますがKianのEOLR tutorialで学びましょう。

Misoriented centerの解説はこちらからどうぞ。(タニシさんのブログに飛びます)

 

さらに、EOを揃えながらLRをD面に入れずに直接正しい位置へ揃えてしまうことをEOLRbといいます。EOLRの最後の一手にキャンセルを入れるものがほとんどですが、EOが揃っている状態からD面に入れずに直接LRを揃えるものもEOLRbと呼びます。実は、MU genのUパームもEOが揃っているEOLRbとして解釈することができます。

 

EOが揃っているEOLRbの例

スクランブル:M U2 M U' M U2 M'

解法:M U2 M'

何故EOLR“b”と呼ぶのかと疑問に思う人も多いでしょう。先程も名前が挙がりましたが、カナダの有名なRouxerであるKian Mansourというキューバーがいます。その人は自身のブログでRouxの各ステップに数字を順に振っています。LSEは最後の工程なのでステップ4となりますが、LSEはさらにEO、LR、L4Eの3つのステップで構成されているのでそれらを4a、4b、4cと呼んでいます。EOLRは、4aと4bの途中までにあたります。EOLRbは、EOLRに加えて4bの最後までをカバーしているために、まとめてEOLRbと呼ばれるようになりました。

EOLRbはフィンランドのViljo Eloがまとめ動画をYouTubeにあげています。

EOLRやEOLRbは、cfopで言うところのXcrossのようなもので毎回使う必要はなく、簡単なものから使うのが良いでしょう。

 

 

LSEの先読み

EOLRやEOLRbを回した後は、残りの4エッジを揃えます。この4エッジはLast 4 Edges の頭文字からL4Eと呼びます。

上級者は、この時点ではもう既に残り全てを読み切っています。筆者は1部のパターンでしか完読みが出来ないので、まだ修行が足りていないですね。とはいえ、読むのが難しいのは最後の1、2手であり、それ以前は簡単に先読みすることができるのでその方法を解説します。

LSEは大きく分けて、3-cycle並行交換の2種類に分類され、順に説明します。

 

並行交換の先読み

並行交換は、LRがD面にある状態で、先読みをしてからM2します。この時はFUステッカーとF面のセンターを見て判断します。並行交換は、筆者も最初の2手しか先読みが出来なくて、そこから先は回しながら毎回判断しています。どうやるのか知っている方は教えてください。

1.FUとF面センターが同色の時

2つのステッカーが同色の時は、M2してからコーナーを正しい向きにAUFします。

2.FUとF面センターが対面色の時

2つのステッカーが対面色の時は、M2してからコーナーを正しい向きとは逆向きにAUFします。

 

 

3-cycleの先読み

3-cycle先読み方法は様々なものがありますが、ここでは筆者が使っているDFDBBUという先読み方法を使います。

DFDB

DFDBは、FUステッカーとF面のセンター、UFとUR、ULを見て判断する先読み方法です。

まずは、FUとF面センターが同色と対面色のどちらかを判断します。

1.同色のとき

2つのステッカーが同色の時は、UFのステッカーを見ます。その色を覚えたままM2を回して、URまたはULにあるその色がUFに来るようにAUFします。

次に、U面のM列上にある3つのステッカーのうち、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回し、U2をします。その後は、毎回見て判断して回します。2、3手しか残っていないので簡単に読めると思います。太字の部分は、これから何回も出てきます。今のうちにこの流れを覚えてしまいましょう。

2.対面色のとき

2つのステッカーが対面色のときは、UFの色を覚えてからM2をして、コーナーが揃うようにAUFします。覚えた色がURまたはULにあるので、AUFする時にどこに移動するかを見ます。

2a.覚えた色が手前(UF)に移動する時

UFに移動する時は、1.同色の時 と同じようにU面のM列上にある3つのステッカーのうち、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回し、U2をします。その後は、毎回見て判断して回します。

2b.覚えた色が奥(UB)に移動する時

UBに移動する時はM2 U2と回します。その後は毎回判断して回します。

 

BU

BUは、LRをD面に入れ、M2をした状態で判断します。

M2した後に、コーナーをAUFする際ににBUに移動するステッカー、FDとFセンターの3つを見て判断します。BUに移動するステッカーと呼ぶのは長いので、これを以後BUと呼びます。混同しないよう気をつけてください。

BUとFDが同色か対面色かを判断します。

 

1.BU、FDが対面色の時

2つのステッカーが対面色の時は、コーナーをAUFして、U面のM列上にある3つのステッカーのうち、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回し、U2をします。その後は、毎回見て判断して回します。

 

2.BU、FDが同色の時

2つのステッカーが同色の時は、さらにF面のセンターと比べます。

2a.2つのステッカーとセンターが同色の時

3つ全て同色の時は、コーナーを正しい向きとは逆向きにAUFをします。F面に同じ色が三つ重なっている状態です。そして、U面のM列上にある3つのステッカーのうち、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回し、U2をします。その後は、毎回見て判断して回します。

2b.2つのステッカーとセンターが対面色の時

センターだけ対面色の時は、コーナーを正しくAUFしてM2 U2します。その後は、毎回見て判断して回します。

 

 

EOが正しいEOLRbでの先読み

EOが合っているEOLRb と、曖昧な表現ですが、実際には大きく分けて2パターンに分類され、どちらも通常の先読み方法を少し応用して使えます。上記のものとほとんど同じなので、内容が同じ部分は省略します。

まずは、片方のLRがDFに入っているEOLRbか、DBに片方のLRが入っているEOLRbのどちらであるかを判断します。次にもう一方のLRが同色のコーナーに挟まれているか、対面色のコーナーに挟まれているかで判断して、4パターンに分類されます。

 

スクランブル:M U2 M U' M U2 M

U面にあるLRエッジは黄オレンジエッジです。オレンジコーナーに挟まれているので、この場合はDBに入っている同色のケースとなります。

並行交換

1.DBに入ってて同色の時

FDステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、M' U2 M'と回します。あとは通常の先読みと同じです。

2.DBに入ってて対面色の時

FDステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、M U2 M'と回します。あとは通常の先読みと同じです。

3.DFに入ってて同色の時

FUステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、M U2 M と回します。あとは通常の先読みと同じです。

4.DFに入ってて対面色の時

FUステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、M' U2 Mと回します。あとは通常の先読みと同じです。

 

3-cycle

1.DBに入ってて同色の時

FDステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、UBを見てからM' U2 M'と回します。このあとはUFを全てUBに置き換えて手順を回します。

2.DBに入ってて対面色の時

FDステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、UBを見てからM U2 M'と回します。あとはDFDBと同じです。

3.DFに入ってて同色の時

FUステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、UFを見てからM U2 M と回します。あとはDFDBと同じです。

4.DFに入ってて対面色の時

FUステッカーとF面センターが同色か対面色かを判断して、UFを見てからM' U2 Mと回します。ですが、このあとはUFを全てUBに置き換えて手順を回します。

 

2、4パターン目の説明は特にわかりにくいにくいので、example  solveでより詳しく説明しています。そちらも合わせてご覧ください。

 

 

並行交換、DFDBとBUやEOLRbへの応用を解説してきましたが、これらの先読み方法は全てMisoriented centerでも使うことができます。

 

 

LSE先読みのexample solve

さて、ここまで長々と説明してきましたが文面だけだとかなり理解しにくいと思います。実際にキューブを見て判断してみましょう。

Example solve 1

スクランブル:U2 M2 U M2

解法:M2 U' M2 U2

U面の白エッジの位置関係を見てください。対面にあったり、白エッジがひとつもU面になかったりしたら並行交換が来ます。

今回は白エッジが対面に配置されているので、M2すると並行交換になるケースです。

FUエッジとFセンターを見ます。FUは緑、Fセンターは青なので、対面色のケースです。

なので、コーナーを正しい向きとは逆向きにAUFします。(今回はU')

これらの情報より、 M2 U'と回したら並行交換がくる   ということが読めます。

そこから先は毎回見て判断しましょう。

 

Example solve 2

スクランブル:M U2 M' U' M2

解法: M2 U M U2 M'

U面の白エッジが隣接の位置関係にあるので、M2すると3-cycleになります。DFDBで先読みします。まずは、FUとF面のセンターを見ます。FUは緑、F面のセンターも緑なので同色です。UFのステッカーが黄色なので、M2した後は同じ黄色であるURを手前に移動させるようにAUFします(今回はU)。M2 Uと回すと、下の状態になります。

次に、U面のM列上の3つのステッカーを見て、1つしかない方の色のエッジを引き上げるようにM列を回しU2をします。

今回は、一つしかない色は白で、Mを回します。M U2と回すと、キューブはこのようになります。

見てわかると思いますが、M'を回すと揃います。

 

Example solve 3

同じスクランブルを、今度はBUを使って揃えていきます。

スクランブル:M U2 M' U' M2

解法: M2 U M U2 M'

BUは、ここからM2された状態で判断します。M2を回してください。

今、F面のコーナーは赤色です。コーナーを正しい位置に合わせようとする(今回はU')と、RUにある青黄エッジが後ろに移動するので、今回のBUはこの青黄エッジです。BUとFDはどちらも青なので、F面のセンターも見ます。これも青なので、2a.2つのステッカーとセンターが同色の時 のケースです。この時はコーナーを正しいAUFとは逆向きに回すので、Uをします。キューブはこの状態になっているはずです。

ここから先は、DFDBの時と全く同じなので省略します。

 

DFDBとBUは、着眼点は違いますが同じルートを通って揃えています。

筆者はこの二つの先読みを使い分けていますが、普段は比較的判断が楽であるDFDBで先読みをしています。

しかし、EOLRbをした時や、スキップが起こった時は、DFDBができなかった場合にBUで先読みをしています。

 

Example solve 4

スクランブル:M' U2 M U2 M' U' M2

解法:M2 U M U2 M' U2 M

Misoriented center揃えています。FUは白、F面のセンターは黄色なので、対面色です。なのでUFが青なのを見て、M2をしてからコーナーを合わせます。

青が手前に移動してきたので、M列上の3つのステッカーのうち、一つしかない緑を引き上げるようにMを回し、U2を回します。

残りは、M' U2 Mで揃います。

 

 

Example  solve 5

スクランブル:M2 U2 M U2 M' U' M U2 M'

解法:M U2 M' U M U2 M' U2 M2

EOLRbの、2.DBに入ってて対面色の時 のパターンです。FDは緑でFセンターも緑なので同色です。UFが黄色だと覚えておいてLRをM U2 M'と揃えます。

ここで、通常のDFDBでは覚えおいた黄色を手前に移動させますが、このケースでは奥に移動するようにUと回します。その後はDFDBと同じように、一つしかない黄色を持ち上げてU2と回します。

残りは、M' U2 M2で揃います。

 

 

ドット、ドット回避 (センター交換、センター交換回避)

L4Eでこんなパターンを引いて困ったことはありませんか?

このパターンは並行交換の一種ですが、特にセンター交換やドット(dots)と名前がついています。筆者はドットと呼んでいるのでこれ以降はそう呼びます。ドットは、以下の二つと、これらの逆手順が解くのが一般的です。

・M' U2 M2 U2 M' U2 M2 U2

U2 M' U2 M2 U2 M' U2 M2

WCA大会のルールでは、M列が一手ずれた状態でタイマーストップするとDNFになってしま

います。最後にM列を回すのはそのリスクが大きいので、一つ目の手順を使っています。

 

この他にも両手ではE列、片手ではS列を使う手順があります。

・E2 M E2 M'

・S2 M S2 M'

これも最後にM列を回すので使っていませんが、手数がかなり少なくなるので多くの人が使っています。

Misoriented centerでドットを引くとこの手順に一手キャンセルが入り、最後のM列を回す必要がなくなります!!そのため、Misoriented centerの時はこの手順を使っています。

スクランブル:U2 M2 U2 M' U2 M2 U2

解放:S2 M' S2

 

下のパターンは、ドットからM2を回した状態ですね。これはもうセンター交換とは呼べないです。ちゃんと名前があるなら知りたいです。

特に名前はないので、ドット+M2と呼んでいます。これもドットと同様に、4種類の手順(と、その逆手順)があります。

U2 M' U2 M2 U2 M' U2

・M' U2 M2 U2 M U2 M2 U2

・E2 M E2 M

・S2 M' S2 M'

筆者は一つ目を使っています。

 

これらのドットたちは少し前の段階で判断し、ドットが来るのを回避することができます。 ですが判断が面倒なので、最初は諦めてドットを回すのも手です。

 

ドット回避1

スクランブル:U M U2 M2 U2 M U2

解法:U2 M' U2 M2 U2 M' U'

M2するとドットが来ます。U2して青白のクロスエッジを入れて、緑白のクロスエッジを入れるように回しています。前後で対称なので、y2した状態で出てきてもほとんど同じ方法で解けます。

 

ドット回避2

スクランブル:U' M2 U2 M' U2 M

解法:M' U2 M U2 M2 U

片方のLRはもうD面にありますが、EOLRbを回すとドットが来ます。あえてEOLRbを回さず、M' U2 MでLRを入れると、とても簡単なL4Eになります。

下のケースは、M U2 M' U'で揃う1番簡単なEOLRbです。ドット回避2はこのケースがセンター交換された状態てす。

ドット回避2を裏から見るとこのようになります。上の手順と同じことを裏で回します。

解法:M U2 M' U2 M2 U

この判断ですが、FUとF面のセンターが対面色で、UFとUセンターが同色、の2点で判断しています。

 

ドット回避3

スクランブル:U' M2 U2 M' U2 M'

解法:M U2 M U2 M2 U

 

こちらも片方のLRがもうD面にありますが、EOLRbを回すとドットが来ます。こちらは、M U2 Mと回すと簡単なL4Eになります。このケースも、下のM' U2 M' U'で揃うEOLRbがセンター交換された状態と捉えられます。

ドット回避3を裏から見るとこのようになります。こちらも、ドット回避3を裏から回します。

解法:M' U2 M' U2 M2 U

このケースは、FUとF面のセンターが対面色で、UFとUセンターが対面色と判断します。

注意

ドット回避2とドット回避3の裏からの判断する時は、U面にあるLRをUBに移動させてから判断しましょう。

 

 

 

ドット回避456は、ドット回避123のドット+M2バージョンとなっています。そのため、ドット回避123とほとんど同じ解放になるので、細かい説明は省略します。

 

ドット回避4

スクランブル:M2 U' M U2 M2 U2 M U2

解法:U2 M' U2 M2 U2 M' U M2

LRが両方D面に入っていますが、このままM2するとドット+M2の形になってしまいます。

このケースは、U' M2と回すとZパームになります。Zパームにキャンセルが入った手順です。

 

ドット回避5

スクランブル:M2 U' M2 U2 M' U2 M

解法:M' U2 M U2 M2 U M2

ドット回避2のドット+M2バージョンです。手順もほとんど同じです。

 

ドット回避6

スクランブル:M2 U' M2 U2 M' U2 M'

解法:M U2 M U2 M2 U M2

ドット回避3のドット+M2バージョンです。手順もほとんど同じです。

 

 

ドット回避789は、ドット回避123のMisoriented centerバージョンです。こちらもほとんど同じです。

 

ドット回避7

スクランブル:U2 M2 U2 M U2 M2 U' M2

解法:M2 U' S2 M S2

並行交換が来ると見せかけてドットが来ます。M2 U'の前後でも真ん中でも、どこにドット手順を挟んでも揃いますが、前と真ん中に挟むと最後にM列が残るので最後に回します。

 

ドット回避8

スクランブル:M' U' M2 U2 M' U2 M

解法:M' U2 M U2 M2 U M

ドット回避2のmisoriented centerバージョンです。手順もほぼ同じです。

 

ドット回避9

スクランブル:M' U' M2 U2 M' U2 M'

解法:M U2 M U2 M2 U M

ドット回避3のmisoriented centerバージョンです。手順もほぼ同じです。

 

 

 

 

LRを入れる向きの選択

まずは、このスクランブル通りに混ぜてみてください。

スクランブル:U M2 U' M U2 M

CMLLを回したら、運が良くEOがスキップした状態です。

U面の2つの白エッジが対面に配置されているので、並行交換になることが読めます。片方のLRは入っているので、もう一方を M U2 M'と揃えてみます。

するとこのようになり、これはU' M2 U M' U2 M2 U2 Mで揃います。

 

ですが、このLRはM' U2 M'と揃えることもできます。

同じスクランブルでもう一度やってみましょう。

スクランブル:U M2 U' M U2 M

M' U2 M'と回すと、キューブは以下のようになります。

なんと、非常に簡単なケースになりました!U M2 U'で揃います!

解法1:M U2 M' U' M2 U M' U2 M2 U2 M

解法2:M' U2 M' U M2 U'

最初の一手が違うだけで、5手も短くなります。

 

LRが片方だけ入っていて、並行交換が来る時にこの短縮を狙えます。実は、ドット回避はこれと同じことをやっていました。本記事の例では垂直な並行交換を回避してスキップにしますが、実際はドット回避や垂直な並行交換を避けて、水平な並行交換やスキップにしています。

 

 

これらは全てU面の白エッジの位置、エッジとセンターの色の関係で判断します。U面にはセンターと同じ色の2〜3個のバーができています。そのバーが縦向き横向きかどうかとU面の白エッジの数の2点で判断して、4つのパターンに分類できます。

1.白エッジが2つあり、バーが縦向きの時

2.白エッジが2つあり、バーが横向きの時

3.白エッジが1つあり、バーが縦向きの時

4.白エッジが1つあり、バーが横向きの時

 

 

1、2のケースは白エッジがU面に二つあり、左の3手で揃うケースに持ち込みます。

3、4のケースは白エッジが一つしかないです。この場合は右のケースに持ち込んで揃えます。このケースは4手で揃います。

 


1.白エッジが2つあり、バーが縦
向きの時

スクランブル:U M2 U' M U2 M

解法:M' U2 M' U M2 U'

最初に書いたものと同じです。ドット回避1のケースと似ているので、M U2 M'と回したくなりますが、実は逆です。

バーが縦向きの時はD面のLRをU面に移動させるようにM列を動かしてU2、同じ方向にまたM列を動かす。と回すとLRが入ります。

 

2.白エッジが2つあり、バーが横向きの時

スクランブル:U' M2 U M' U2 M

解法:M' U2 M U' M2 U

これはスキップしそうな見た目をしていますね。素直にM' U2 Mと回すとスキップします。

バーが横向きの時はD面のLRがD面に残るようにM列を動かしてU2、さっきとは反対方向にM列を動かす。と回すとLRが入ります。

 

余談ですが、1、2のケースはUFUBのEOが揃っているEOLRbである、EOFBbと捉えることもできます。

UFUB,EOFB の解説はこちら(タニシさんのブログに飛びます)

 

3.白エッジが1つあり、バーが縦向きの時

スクランブル:M2 U' M2 U M' U2 M'

解法:M U2 M U' M2 U M2

Zパームを途中で回し間違えたような見た目をしています。バーが縦向きなのでD面のLRをU面に移動させるようにM列を動かしてU2、同じ方向にまたM列を動かす。と回すとLRが入ります。

 

 

4.白エッジが1つあり、バーが横向きの時

スクランブル:M2 U' M2 U M' U2 M

解法:M' U2 M U' M2 U M2

このケースもZパームのような見た目をしています。黄色のバーは縦にも横にもあります。この時はより長い横向きのバーで判断します。バーが横向きの時はD面のLRがD面に残るようにM列を動かしてU2、さっきとは反対方向にM列を動かす。と回すとLRが入ります。

 

 

もちろん、これらの4パターンがy2持ち替えされた状態でも同じことが言えます。

 

 

 

 

あとがき

かなり長いブログになってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。初めての解説ブログで力が入ってしまいました。

書き忘れたことや誤字脱字は気がついたら修正します。わからないことがあれば大会やオフ会などで聞いてください。できる限りはお答えします!

最近日本でもOH rouxが流行り始めています。LSEはM列を連続して回すために少し不安定になるので、手数はより少ないほうがいいです。このブログの内容をマスターしてrouxを楽しみましょう!!